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July 28, 2013

夏の朝の麦茶

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夏の朝に麦茶を煮出す

七夕夕涼み会の時に、友人から、御裾分けと言っていただいた艶艶の炒った麦粒

幼い頃の記憶が蘇る

母も薬缶で煮出した麦茶をお風呂場の洗面器に浸し、ちょろちょろと細く水を掛け流しながら、その日の麦茶を冷やしてくれていたな

母はもちろん若くて、もうこの世にはいない父も笑っていて、やせっぽちの弟と生意気な私。

部屋はがらんと何にもなくて、でも家族のあたたかさが家中に満ちていた

私達の成長とともに家財道具も増え、便利な家電も登場し、麦茶もいつの間にかティーバッグに変わって行った

今の生活も私にとっては十分過ぎるくらい満ち足りているなと朝の庭に立って思う。

色々あったが、今はとても穏やかな日々がある

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夏の朝に麦茶を煮出す

豊かさって一体なんなんだろう

母が「行ってらっしゃい、気を付けてね」と言って送り出してくれて、「お帰りなさい」と迎えてくれた日々

「行ってきまあす」とランドセルをしょって駆け出し、「ただいまあ」の後には必ず「おなか減ったあ」

あの頃は気がつかなかったけれど、当たり前だと思っていた小さな言葉の交わし合いさえ、幸せなことだったんだな

流し台で細く水を流しながら麦茶を冷やし、そんな事を想う朝です

Fujitomoちゃん、美味しい麦茶のおすそ分けをありがとう。

byケイコ


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Comments

こんにちは^ - ^
今日のブログは特に胸に迫るものがあります。
心の豊かさ。
何よりも大切なこの事に、昔の自分は気付いてるようで気付けていなかったな。
そう気付けた事に感謝ですね♡( ᵕ̤ૢᴗᵕ̤ૢ )♡

Posted by: ayu | July 28, 2013 02:48 PM

>ayuさん

小さなことがとても愛おしく、大切に思えるこの頃です
子供のころなど到底気が付く筈もなく、無邪気に泣いたり、笑っていたり、怒っていたり。それもまた幸せなことだったんですねえ

Posted by: ケイコ | July 28, 2013 03:56 PM

ふぇぇん。
泣きましたー。
実家帰ろうと思いました。
家族と居る時間を、もっと大切にしよう
こちらこそ、いつもありがとう


Posted by: ふじとも | July 28, 2013 06:29 PM

>ふじともちゃん

素敵な贈り物ありがとう。

ついついティーバッグに走っていましたが
やっぱり美味しいですね

さりげない物のやりとりは
さりげない気持ちのやり取りだったリして
そこには宝物が潜んでいるっていう訳です
思い出させていただきました
小さかった頃のこと

Posted by: ケイコ | July 28, 2013 09:06 PM

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