「わが町」 というお芝居
ブログの更新も怠りがち。
お久しぶりです。暑い夏を今年も仲間と熱く過ごしています。
8月25日、26日の本番に向けて、稽古も始まっています。
稽古より一足早く、スタッフさんは衣裳や小道具の製作を着々とこなしてくれています。
夕べも不携帯で外出してしまった私の帰りを待って、小道具さんがやってきて、妖精の羽の確認と製作。遅くまで頭が下がります。
ありがとう。
沢山の人に支えられて今日があります。
ささやかな日常の繰り返しにきらりと光る夏休み。
そんな特別な日々も、毎日繰り返される一見平凡と思われる日常があってこそ、成り立っています。
そんなことを更に強く再確認させてくれるようなお芝居を観てきました。
Artist Company 響人の「わが町」
「グローヴァーズ・コーナーズ」という町のおよそ100年くらい前のありふれた日常。
そこに暮らす人々の「生活」が描かれます
冒頭、舞台監督と呼ぶ登場人物が町の風景を説明してくれます。二つの家族の裏庭に育つ植物の名前をあげると、もうそこに立ってその植物達を眺めて微笑んでいる自分がいました。
「そして、ここには大きなクルミの木が立っています」舞台監督はそっとその木肌を触れる仕草をするのです。
其処ですでに、私の眼頭が熱くなってしまう。其処に自分の日常が見えてきたのです。
草花や木々に元気を貰い、小さな生き物を見つけては驚いたり微笑んだり、畑の恵みに感謝して、台所に立つ幸せ。
些細なことにに泣いたり怒ったり、笑ったり。
夜には暗い部屋に射し込んで来る月の光の美しさに感動し、夜空を見上げる。私の日常
ストロベリークリームソーダを飲む若い二人の場面は、ノーマンロックウェルの絵を観ているようだったな。
椅子とテーブルと木の脚立くらいのシンプルな舞台の両脇にはオルガンとドラムの生演奏
とりたてて凄い事件が起きるわけではない、淡々とした人の営み。
観終わった後には、その日眠りにつく床の中まで、胸の中に優しい灯がともっていました。
帰りには実家によって母が元気でいることを確かめ、念願の虎屋の宇治金時レギュラーサイズをぺろりとたいらげ、
すっかり暗くなった空にはまあるいお月さまが煌々と照り、なんと!!みなと未来の夜空に花火が~!!
浴衣を着た女の子が随分いるなあと思ったら、そういうことかと、バスの中から夜空を彩る大輪の光の花々を堪能し、なんて幸せな一日だったんだろうとしみじみと思いながら帰路についたのでした。
ちなみに今回出演されていた方達は、5月に農家体験ということで、アイガモを放す田圃に網の囲いをつくるお手伝いをしに来てくれました。とても助かりましたよ。ありがとうございます。
みんなが飛び跳ねている写真はその時のもの。
カモ達も無事に勤めを終えて、その網の囲いもちょうど彼らの公演中に撤去しました。
合宿稽古の合間になんとかこの舞台を観に行けて本当に良かった。
日々の些細なこの日常があらためて愛おしく思われました
皆さんお疲れ様でした
さて、次は星空劇場だわ
『カーペディエム』~ベニーの初恋~
byケイコ
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