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October 08, 2011

約束の旅

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芝居仲間の故郷、岩手に行ってきました。

5年ほど前の気軽な計画がやっと実現したのです。

子供の年齢ほどの若い役者さん達4人と一緒に、車での長旅です。

何故今年だったのだろう、それも岩手に

彼の故郷は内陸部なので、津波の被害があった所とは遠く、半年たった今は旅行者の目には、一見、何もなかったかのような静かな風景が広がっていました。

週の半ばの平日だったからか、それともやはり震災の影響なのか、観光客もまばらな感じがしましたが。

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こちらでは見ないやり方で稲が干してありました。「ほんにょ」というそうです。まだ稲刈りの最中で、黄金色の稲穂が収穫を待っていました。遠野ではこちらでも見かける干し方でした。

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稲が干してある風景は珍しく、我が家の周りではほとんど見かけません。コンバインで刈るので、稲藁は細かく裁断され、田圃に撒かれ、稲籾は乾燥機で乾燥されます。

訪れた地域はまだ、天日乾燥が主流のようでした。お日様の恵みを最後まで十二分にお米の中に閉じ込めて、美味しいお米になることでしょう。

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中尊寺で、皆から外れて呼ばれるように行くと、樹齢350年~400年といわれるもみの木がそこにありました。

ごつごつとした木肌に触れ、その前にたたずみ見上げると、長く生きてきた者に対する畏敬の念が湧いて来ます

…なぜ、今年だったのだろう…

薄暗くなった毛越寺の上空を雁の群れが鳴き交わしながら飛んで行きました。こちらでは見られない光景に感動しました。

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5年経って、彼は連れて行きたい大切な友人ができたのだろうなと思いました。故郷を離れて時間が随分と経過し、震災もあって、とても若かった頃とは故郷への思いも変化したのでしょう。私なんぞは行かなくても良かったのかと思いましたが、大好きな宮沢賢治の故郷にも行ってみたかったし、遠野という所にも大いに興味がありましたので、若者について行くことにしたのです。

まだ何も終わっていないのに…。ためらう気持ちもありましたが、長年の約束が今年動いたのだから

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岩手にも静かに秋が訪れて来ていました。

明け方家に戻ると、ラニが全身でお帰りのあいさつをしながら飛びついて来ました。帰る家があるというのはなんと嬉しいことでしょう。どこかでだれかが待っていてくれるということは、なんて幸せな事でしょう。

色々な思いが胸をよぎりながら約束の旅が終わりました。

旅の道連れの皆さん、どうもありがとう

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byケイコ

追伸

その彼が、『ほんにょ』の意味を調べて送ってくれました

「棒仁王」が語源らしいです

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Comments

「棒仁王」→「ほんにょ」
なるほど、イメージがぴったりです。
地震の被害はあまり受けない地だったのですね。空が美しい~

Posted by: MONA | October 09, 2011 at 12:17 AM

>MONAさん

仁王様がズラリと田圃に立っている様は壮観でした。
職業柄か、そんな風景が印象に残りました

地震よりも津波の被害がどんなに大きかったってことですかね。

Posted by: ケイコ | October 09, 2011 at 09:35 AM

樹齢300から400年の樅の木ですか?
側に行き木肌に触れたことで、パワーがもらえたのではないでしょうか!

樅の木は我が家の庭にもありました。
樅の木を見ると山本周五郎の小説「樅の木は残った」を思い出します。
確かに、何も語らない木でしたし、ごつごつした木肌の大木が我が家を
風の直撃から守ってくれていました。
倒壊の危険が出て来たため、数年前切り倒してしまいました。
ですから、我が家の樅の木は「樅の木は消えた、しかし記憶には残っている。」
というところでしょうか。

Posted by: どらちゃん | October 12, 2011 at 08:10 PM

>どらちゃんさん

木には時々呼んで貰えるような気がしています
このときも一旦通り過ぎて、気になって戻って境内の奥に行くとこの木がありました。
上の方はだいぶ傷んでいたようですが、年月を経てきたものが持つ気を放っていました。
家族を守って更に記憶に残った樅の木。いいですね

Posted by: ケイコ | October 13, 2011 at 10:26 AM

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