夜に鳴くホトトギス
気がついたら、もう6月になっていた。
梅雨入りも早かったな。
3月11日以来、
春を待ち望んでいたら、すでに夏の入り口に立っていたというわけだ。
雨が降ったりやんだりの今日も、6月とはいえ肌寒い。
梅雨冷えというやつか。
春の花も、萌える新緑も、青い空も、沈む夕陽も、月の影も
皆変わらず美しいのに、
見ているこちらの心が変わっッてしまったのか、
変わらずふるまっているつもりでも
どこか、そこに影が付きまとう
美しければ美しいほどに悲しくなってしまう。
先日、夜も更けた頃に、ホトトギスが鳴いていた
この歳になって初めて、夜鳴く声を聞いた。
不思議に思っていたら、ホトトギスは夜に鳴く鳥であることを、twitterで教えてくれる人がいた。
今まで、どうして聞いたことがなかったのだろうと首を傾げる
昼間飛びながら鳴く声を聞いているというのに
ラニと歩けば卯の花も咲いているし
歌にあるような季節になっているのだった。
そうこうしているうちに
またあのじりじりと照りつけ肌を焼く、太陽の陽射しの季節になるのだろうか
不安がっているうちに季節はどんどん巡って行く。
前に進むしかないのだろうが…
漏れてしまった放射能は覆水盆に返らずで、もう取り除くこともできないのだろうが、これほどのことが起きたのに、なお当事者である我が国が、原発廃止にならないというのは、どういうことなのだろうか?
いったい、何が最優先される国であったのか、理解できない。
傾げた首は一向に戻らないのである。
byケイコ
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