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June 02, 2011

夜に鳴くホトトギス

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気がついたら、もう6月になっていた。

梅雨入りも早かったな。

3月11日以来、

春を待ち望んでいたら、すでに夏の入り口に立っていたというわけだ。

雨が降ったりやんだりの今日も、6月とはいえ肌寒い。

梅雨冷えというやつか。

春の花も、萌える新緑も、青い空も、沈む夕陽も、月の影も

皆変わらず美しいのに、

見ているこちらの心が変わっッてしまったのか、

変わらずふるまっているつもりでも

どこか、そこに影が付きまとう

美しければ美しいほどに悲しくなってしまう。

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先日、夜も更けた頃に、ホトトギスが鳴いていた

この歳になって初めて、夜鳴く声を聞いた。

不思議に思っていたら、ホトトギスは夜に鳴く鳥であることを、twitterで教えてくれる人がいた。

今まで、どうして聞いたことがなかったのだろうと首を傾げる

昼間飛びながら鳴く声を聞いているというのに

ラニと歩けば卯の花も咲いているし

歌にあるような季節になっているのだった。

そうこうしているうちに

またあのじりじりと照りつけ肌を焼く、太陽の陽射しの季節になるのだろうか

不安がっているうちに季節はどんどん巡って行く。

前に進むしかないのだろうが…

漏れてしまった放射能は覆水盆に返らずで、もう取り除くこともできないのだろうが、これほどのことが起きたのに、なお当事者である我が国が、原発廃止にならないというのは、どういうことなのだろうか?

いったい、何が最優先される国であったのか、理解できない。

傾げた首は一向に戻らないのである。

byケイコ

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