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April 23, 2011

母乳

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今日は雨が降ったり止んだり忙しい。

梅の実も膨らみ、花から新緑へと加速中

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今年は素敵な群落を発見しました。タニギキョウ。小さな白い清楚な花がたくさん咲いています。

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そのそばにはツルカノコソウの白い花

木陰でひっそりと咲く花達のなんと可憐な事か

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これはニョイスミレ

静かに植物達と向き合う時間は、今自分に与えられた贅沢な時間。

そして今年は季節が輝けば輝くほど、胸が傷む

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キランソウ

息子が誕生した時、どうしても母乳で育てたかった

産院では、授乳時間に、体重の増減を測ってくれた。授乳前と授乳後。

息子は機嫌良く、たっぷり飲んでくれたかなあと思っていると

「2ccです」

えー!!

それから粉ミルクを飲ます。

母乳がなかなか出なかった。

産院にいる間はずっと粉ミルクを足した。

それでも、出ないおっぱいをむずかりもせず、息子は吸い続け、母は諦めずに吸わせ続けた。

実家に帰って、2,3日すると哺乳瓶のミルクが残るようになった。

やったー!!

母と子の勝利じゃ!!

それからは溢れるように母乳が出た。

人間ホルスタインかと思うくらいにね

母と子は不思議な力で繋がっていると思った。

息子を置いての買い物途中、今どうしてるかなと思っただけで、母乳が溢れて来てしまう。

少し大きくなってから、寝ている時間を利用して、外で仕事をしている時に、泣き声が聞こえた気がして急いで戻ると、昼寝から目が覚めて、土間に裸足で降りてわんわん泣いていた。一緒にいた父親には聞こえない。

だって聞こえる距離じゃないから

忙しい仕事の合間の授乳時間は心安らぐ親子の時間だった。

母乳

命の泉だと思う

人だけでなく、ほ乳類の未来をつなぐもの、絆を育むもの。

もちろん、母乳がすべてではないけれど、出ない人もいれば、あげることができない事情の人もいる

その母乳に放射能が検出された

絶句

子供たちとおかあさんは守られなくては

それは放射能からだけではなく、今の社会が失いかけていることからも

美しい季節に憤りが増して行く

命の海に垂れ流された放射能汚染水、故郷を追われる人、何も知らない動物達。

原発はいらない

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byケイコ

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