雨粒と枯葉
今日ははっきりしない天気だった。
降ったり止んだりの雨を眺めて、ぼんやりと一日を見送ってしまった
ラニは相変わらず食いしん坊で、この頃ちょっと贅沢になってきた。
部屋の中にラニがいてくれるだけで、どれだけやすらいだ気持ちにしてもらえることだろう。
ラニと一緒に観た空は、雲の向こうで太陽が一日の終わりに見せてくれた、美しい茜色だった。
驚いたことに林の中でヒグラシが鳴いた。今年最後の夏の名残りか。もの悲しい響が胸を刺す。
雨上がりの薔薇の葉に水粒が美しい球体を作っていた。コロンとした透明の玉を覗けば、そこに何が見えるのだろう。
未来か過去か
私たちは明日の事なんか何にも分かりはしない、ただよい日が訪れるように祈るばかりだ。そしてそうなるように努めてみたりする。
一足先にシマサルスベリの葉が紅葉して幹を離れた。
まだ他の葉が青いというのに、気の早いことだ。
もう少しみんなと一緒にいればよかったのに
今日は、つい先日、私等を置いて早々に旅立ってしまった友人の誕生日だった。
byケイコ
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Comments
きっと旅だったお友達は、ケイコさんに自分の分までしっかり生きて行ってほしいと思うでしょう。
だから、少し立ち止まって、また元気に歩き出そうね。
Posted by: MONA | October 14, 2010 09:52 PM
>MONAさん
ありがとうございます。
もうずいぶん長い事あっていなかったので、まだ実感がわきません。今度お線香をあげに大阪まで行く予定です。
暫くさえなかったのはやっぱりどこかで引きずっていたのかもしれませんね
Posted by: ケイコ | October 15, 2010 12:24 AM