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April 27, 2010

それはケヤキの木の下から始まった

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ようこそ魔法の庭へ

これは劇場の入り口ですよ。この緑のトンネルをくぐっていくと、小さな小さな劇場があるんです。

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そこには一本の大きなケヤキの木が立っています。

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それは、このケヤキの下で始まりました。

夏休みの最後にオープンする星空劇場も、今度の夏で20周年を迎えます。

一晩だけだった小さな集まりも、10年目から二晩に。昨年は約400人の集まりに成長しました。

農家の庭に夢が弾ける夏。お~今年も楽しみだなあ。

先日日曜日にお芝居を観に行ってきました。

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劇団響人「オーファンズ」-孤児たちー

詳しくはこちらへ 響人

『そこが彼らの居る所。誰も知らない、閉ざされた世界に暮らす兄弟、トリートとフィリップ。そこに監禁されたハロルド。彼は、温もりを知らない悲しい兄弟に、富と理性と教養を与えることで、孤独の中から二人を救いだしていく。

やがて、フィラデルフィアを夜が包んで、カマック通りに街灯が灯る頃、閉ざされた世界の扉がゆっくり開く。大きな孤独と小さな温もりを分かち合う三人の孤児たち(オーファンズ)の物語』

ー響人HPよりー

そこは階段を下りて地下の空間。靴を脱いで観客席に座ります。

役者の息遣いまで聞こえてきそうな、ある意味贅沢な空間で、ものがたりがはじまります。

孤独も淋しさも恐怖も閉じ込め、温もりを知らない「子供たち」。大人になれない子供。唯一の拠り所は不安定な互い。

繰り広げられる物語は古い時代の話だけれど、今こそ必要な温もりかもしれない。孤独な孤児たちが溢れているから。孤児ではないのに孤児。

ハロルドこそが求めて求めて、得られなかったもの。されたことのなかっただろう不器用な抱擁で、兄弟の恐怖を、孤独を、解き放つ事はできたのだろうか。

芝居が終わって、地下の空間から出ると明るい陽射しに咲き出した、モッコウバラのクリーム色が、胸にほっこりあたたかかった。

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忘れな草

それならば、やっぱり私はここにいて、ラニといっしょに

「いらっしゃい」 「おかえりなさい」と言い続けよう。言葉で抱きしめられるならば、何度でも言い続けよう。

ご飯を作って待っていよう。たくさんの子供たちのために

オーファンズはそんなことをあらためて思わせてくれたお芝居でした。

ありがとう

byケイコ

 

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Comments

“魔法の庭”は
私にとっても夢の場所
二年前に頂いた「おかえりなさい」の言葉、決して忘れません。
今年も沢山の出逢いがありますね、きっと皆と幸せになるー
今コツコツ体力つけてます

Posted by: さち | April 27, 2010 11:47 PM

>さちさん

すべてに始まりがあります

あの感覚を忘れないでいたいなあと思うこの頃です。

今年もいい笑顔に出会えますように

よろしく!!

Posted by: ケイコ | April 28, 2010 10:19 AM

ありがとうございました^^


またトリートと一緒に遊びに行きます。

一回しか行ってないのに思い出すと落ち着くのはなぜでしょう^^


楽しみだなーー^^

Posted by: フィリップ | April 29, 2010 01:46 PM

>フィリップさん

お疲れ様でした。

骨折も無事完治、舞台観に行けて良かったあ。
是非是非遊びに来てね。
今はとってもいい季節で、我が家の周りは綺麗ですよー。
またウクレレ弾いてくださいな

Posted by: ケイコ | April 29, 2010 02:01 PM

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