至福の時
雑木林の中に自分の場所を定め、木に寄りかかって座る。鹿が高い声で3回鳴いた。三つ又の鹿だそうだ。この時期は求愛の季節らしい。
ゆっくりと時間が流れていく。耳を開いて、心を開いて黙って林の声に耳を傾ける。鳥が鳴き、虫の声がする。風が梢を渡って行く。そうやって座っていると、あらゆる器官が開かれていくのだろうか。
芳しい香りが漂ってきた。そうかと思うと腐敗臭のような匂いも。
静かだ
雑木林の中に約2時間そうやって座っていた。
鴨川市の山の中にある『アートガーデンコヅカ』で行われた長屋和哉氏のワークショップに参加した。
お鈴やシンギングボウルを持って、それぞれの場所に座り、奏でる。
静寂の中、音の行く末に耳を傾ける。他の人が鳴らす音に自分の音を重ねたりもしてみる。そうやって段々と調和されて行く。
なんと贅沢な時間。
また鹿が鳴いた。
長屋氏も言葉を失ったと言っていた。とても気持ちの良い場所なので、説明しなくてもわかりますよねと。
日常を離れて大好きな木のそばで過ごす。
あー幸せ
銅鑼や中国の弦楽器ヤンチン、おりん、シンギングボール、鋼等など、長屋氏の楽器は金属でできている
ワークショップの後は美味しいかまどの火のパンやけい工房のケーキをいただいて、ゆっくり過ごす。
日が暮れる頃、長屋氏のライブと宮下昌也氏のライブペインティングが始まった。
長屋氏の奏でる音にドンドン絵が変化して行く様が面白い。
自分の胸の辺りで音が鳴り出すという不思議な体験もして、贅沢な一日が暮れて行く。
ライブが終わった後もゆっくりおしゃべりをし、家に辿り着いたのは日付が変わってからだった。
楽しい一日を与えられたことに感謝
byケイコ
The comments to this entry are closed.
Comments
佐渡に来る件どうなった?さっきまちがった先にメール送ってしまった
Posted by: 藤井 義晴 | October 25, 2009 09:55 PM
藤井様
行くよーたらい舟漕いでくよー
日本海の荒波越えてさー
詳細はメールで
美味しいもの頼むよー
Posted by: ケイコ | October 25, 2009 10:54 PM