花育
私は本当に小さい頃から花が好きだった
おばあちゃんが花が好きだったな。母方のおじいちゃんは小さな畑を作っていて、母の実家に行く何よりの楽しみはおじいちゃんの畑だった。
種をとるために大きくした巨大なナスやキュウリに目を見張り、収穫させてもらったりすることがとても楽しみだった。
実家の猫の額ほどの庭に花の種をまいては喜んでいた。
これは自然に行われていた『花育』だなきっと
私が農学部に進学した時、おじいちゃんは秘かに喜んでいたらしい。
「きっと、わしの影響じゃな。ブハハ」
たぶんそれは大きい刷り込みだったに違いない
中学高校と演劇部だったが、花は大好きで坂田種苗のカタログを飽きずに眺め、ガーデンセンターに通ったりしていた。演劇部の仲間になぜか同じ趣味のものが数人いた。それも不思議ね。
大学では花卉園芸同好会で花三昧だったけれど
結婚して、農家の広い庭にうほうほ言いながら花を育てて、ついでに野菜作りにもせいをだし、息子が生まれて、花好きになるかなあと思っていたら、全然花に興味を持っているようではなかった。
地味な淡水魚好きに育った。大きくなったら水族館をやると言っていた。勤めるのではなく、やるんだそうだ。少し大きくなったら、ナマズの養殖に変わった。カラーなんか絶対作らないとまで豪語した
花育はなされなかったのか??
処が!!高校生後半、突然花のアレンジをやってみたいと言い出した。口だけで習いにこそ行かなかったが、私の花の雑誌を眺め出した。
で、結局、大学では花卉学研究室に入り、今は花屋で修行中。明日はホテルのウェディングフェアーがあって大忙しのこと、仕事は忙しくて大変そうだが、花を触っている時は本当に嬉しいらしい。もう少し花屋でいさせてくれと言っていた。
そうか帰ってきたらナマズの養殖ではなくて、花を作るのかな。
花育は自然になされていたのだろうか。家に花が絶えないうちで育ったからね。
正月に帰ってきたとき、息子に叱られた。
水が下がってしまった千両を片付けないままにしていたので。
その理由が「花が可哀想だろ、いつまでも醜くなった状態をさらしていたらさ」だった
はっとした。ものすごく嬉しかったよ
花はいいよねえ。カラーの花束じゃないの貰うと凄く嬉しいよ。あれーいいのお??
いいよねえ、だってカラーは売るほどあるんだもの
byケイコ
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Comments
いいはなしですね。
わたしのりょうしんは、にわし。
ははのおじさんは、かどうか。
ははのちちは、かんしょうぎくを
そだてていました。
Posted by: deblwinkel | January 27, 2009 09:12 AM
deblwinkelさん
そしてdeblwinkelさんもお花のお仕事ですものね
育った環境は大きいのですかねやはり
子供たちにお花を、そしてお母さんたちにお花を!!
私の父もそういえば鑑賞菊とさつきの盆栽に凝っていました。
Posted by: ケイコ | January 27, 2009 09:37 AM