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January 29, 2009

宵の明星

昨日は曇り空だった。

それなのに19時前後西の空にひときわ明るく宵の明星金星が輝いた。

それどころか頭上には星々が輝き始めた

その人は我が家に到着するなり「わー星がきれいね」と言った。

空を見上げた私は首をひねった。星あまり見えないけれど…。

西の空、欅の梢越しにうすぼんやりと金星が光っているばかりに見えた。

その人はまた言った「ここは星がきれいね」

昨晩はフラの練習が我が家であって、みんなに美味しい差し入れを持って来てくれたのだ。

2月1日に近くのアカデミアホールフー太郎の森基金の支援ライブがあり、Yaeさんのコンサートの前に4曲踊ることになったので、昨夜はそ前の稽古だった。

その人はお世話になっているヨガの先生で、フー太郎の上総支部を立ち上げた方でもある。

スープを温め、手作りのパンを切って、遅くなると迷子になっちゃうと(我が家は山の中だからね)みんなが来る前に帰ると言うので、見送るために外に出て驚いた。

頭上に満天の星、宵の明星はひときわ大きくその光を放っている。先生は金星に手を振った。「ほらね。応えてくれるのよ」

それで思い出した。いつだったか夕飯に使うのに畑に大根を抜きに行ったときだった。それは逢う魔の刻と言われている時間帯、昼と夜の境目。

辺りは薄暗くなっている。大根を抜いてふと気がつくと、草も木も虫も鳥もみんなおしゃべりをやめて、息を殺しているようにひっそりとしている。まるでそこで息をしているのは私だけみたいな感覚。闇に取り込まれないようにみんな息をひそめたのだろうか?

ふっと心細くなった私は闇に取り込まれないように、その静けさを破るように歌を口ずさんだ。ふと見上げると杉木立の上に宵の明星金星が明るく光り始めていた。私は金星に向かって歌った。すると金星がゆらんと応えてくれたように思ったのだ
Photo

その人は言った「参加してくれたみんなの胸の中に森を育ててね。みんな幸せになってほしい」

稽古は夜遅く終わり、みんなを送り出しに外に出ると、空には星なんてどこにもなかった。

やっぱり昨日は曇天で、その時だけ晴れたのかなあ。

byケイコ

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Comments

みんなが続々と到着した頃。
先生とけいこちゃんがちょうど、庭先でお話してた時。
とっても星がきれいだったよね!

私は、夜、けいこちゃんちに行くと、いつも、まずは、空見上げます☆
夜空が濃くて、すっごく小さな星まできれいに見えて、他で見るのとは断然星の数が違うんだもん。
昨日も密かに星空鑑賞してから、小屋に入りました。

昨日はとってもいい夜だったね。
温かいスープに、パンに、牡蠣のソース・・・。
今思い出すだけでも、贅沢だね。作り手の心がとってもこもってて美味しかったぁ。
お稽古って楽しいね。初めて実感したよ♪

楽しみだね、本番。

Posted by: みさお | January 29, 2009 08:19 PM

みさおちゃん

そうだね!
暖かい心のこもったパンとスープを仲間で分け合って食べる。
そして稽古
これこそが最高の贅沢だと思う

稽古がない本番なんてつまんないよ

楽しく踊ろうね

Posted by: ケイコ | January 29, 2009 10:04 PM

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