今日は中秋の名月だ。
ここ千葉県君津市小櫃地区では、お月見の晩には
月見泥棒が出没する。
と言ってもそんなに物騒な話ではない。
お月見の供え物を子供たちが取りに来るのだ。
私が子供のころ、もう3.40年前の話だが
どこの家にも座敷がありその前には庭に面した廊下があった。
そこに秋の七草を飾り付け一緒に供えものをしたものだ。
子供たちは徒党を組み夜陰にまぎれて、供え物をとっていくのだ。
静かに、静かにとっていくのだ。
それが毎年の楽しみだったように覚えている。
今はどうなったかと言うと、
十数年前より学校の指導だか何だか知らないが
子供たちが挨拶をして取っていくようになった。
それが今では親が車で送ってきて取っていくようになった。
子供が夜遅く出歩いてはいけないということか。
それとも子供が少なくなったということか。
とにかく、淋しく、風情のない中秋の名月になってしまったものだ。
こんな日は二人で、中秋の名月に乾杯。 by進
息子が小さかった頃、それはそれはこの日を心待ちにしていて、雨が降るものなら半ベソでした。
近所の少し年上の兄弟が、初めて、「航君もつれていっていい?」って聞きに来てくれて、まだ小学校にも上がっていなかったので、夜に大丈夫かとすごく心配でしたが、航に物凄い期待感を込めた眼差しで見あげられたら、ついつい「いいよ」なんて言ってしまいました。
「絶対おいていかないでよ。頼むね」と念を押し送り出しました。嬉しそうな航の顔ったら!こちらは帰ってくるまで心配で心配で。袋にいっぱいのお菓子を下げて目をキラキラさせて無事帰還。
後日、近所の人たちから聞いた話ですが、行く先々で、声をかけてくれたとの事。小さい航が来たのでびっくりしたそうです。必死で大きな子の後を付いて行ってたよとか、航君を置いて行くんじゃないよとか声をかけてくれたりと、赤ちゃんの時から婦人会の集まりに連れて行ったりと地域の人たちに育てていただいて良かったと思った出来事でした。
息子の月見泥棒デビューは楽しく幸せな思い出の1ページです。
毎日袋をがさごそ嬉しそうな顔でお菓子を食べていたっけ。
by恵子
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